私は以前、お見合い結婚をしました。最初はうまく行くと互いに思って暮らし始めましたが、次第に異なる価値観に悩み、喧嘩ばかりの日々になりました。
それでもなんとか結婚生活を続けていました。その頃はただ結婚しているというだけで、住む家が一緒でも、食事はもちろん普段過ごす部屋すらも別々になっていました。
離婚に至らず六年が経ちました。単にきっかけがなかっただけだったのかもしれません。しかし、六年目になり妻が家を開けることが増え、次第に家で互いに過ごす時間さえもなくなりました。
そして、最終的には妻の不貞行為により離縁する事となりました。更にそこから七年がたち、40代となった私は前の結婚について吹っ切る事ができるようになりました。
この頃から私は私なりの婚活を始めました。以前の失敗から、相性が合う相手を求めていたこともあり、再婚相手を探す方法としてマッチングアプリを使いはじめました。
アプリでは相性のいい人を探せると知人から聞いたことがあったからです。ですが、私の思った通りの相手は現れませんでした。利用していたアプリの利用者が私のような世代の方ではなかったのです。
やwithを使ったのですが、相手は20代~30代はじめの女性ばかり。ほぼマッチングする事もなく、マッチングが出来たとしても大体はあくまでも恋人の関係、もしくはパパ活のような真剣な結婚相手とは遠い人のみです。
結婚相手になりえない方ばかりが私のメッセージ相手となりました。そういった事もあって、心が折れそうになっていた時にふとネットの広告で再婚などを考えられるアプリに出会いました。それが、マリッシュでした。
無料で試せる人気マッチングアプリランキングはこちら
マリッシュの利用

マリッシュの広告を見ても全く知らなかったアプリなのでネットで調べてみると、バツのついた離婚経験者や、シングルの方を応援しているアプリと紹介されていました。
私はこれが最後のチャンスだと思い利用することにしました。マリッシュはペアーズなどと同じテイストのアプリでしたが、結婚への願望についてやバツがついているか、子供がいるかどうかなど細かな質問項目があるなというのが使ってみての印象でした。
最後の望みとは言いつつ、あまり期待していませんでしたが使ってみると直ぐに興味を持ってくださる女性が現れました。その中でも特に素敵だと感じた女性がいて、それが梢さん(仮)です。
梢さん「(私)さん、はじめまして。私はOLをやってます。恥ずかしいんですけど、なかなか結婚まで考える恋愛をしてきたことが無くて…正直干物女だったのですが、恋愛や結婚にはすごく気持ちがあります。やり取りしていただけたら幸いです。」
私「梢さん、はじめまして。(私)といいます。私はプロフィールにもある通り、バツイチです。干物女なんて、そんな謙遜されなくても!梢さんは30代後半との事ですが、私のどこが気になったのかむしろ気になります、またお返事お待ちしてますね!」
二人共、不慣れなやり取りでしたが話は円滑に進んでいきました。梢さんは、丁寧に返事をしてくださることもあり連絡のテンポはゆっくりとしていましたが濃密なやりとりになっていました。
価値観の共感

メッセージのやり取りの中で、私と彼女の中で共感できることがありました。それは価値観でした。
梢さん「(私)さん、普段のご飯ってどうされていますか?」
私「そうですね、出来るだけ健康には気を遣おうとしてるんですけど、なかなか難しくて。でも自炊しています、外食ばかりももったいないので…。梢さんはどうされていますか?」
梢さん「私も同じですよ。でもうれしいです。家事もそうですけど、ある程度きっちり節約するところは節約したいなって思うんですよ、これからの事を考えるとお金ってとても大切ですし、節約する習慣をつけていかないといけないなって思うので…」
私「そうですね、確かに。僕もそこまでお金を使わないという訳ではないですけど、あまりものは買わないほうですし。外食も付き合いくらいです。家にいる事が多いですかね。」
梢さん「お家で過ごすのって良いですよね。たまには色々お出かけしたい時もあるけど、基本は家でまったりすることが一番好きで!私、ほとんど家ですごせる趣味ばっかりなんですよ!」
私「そうなんですか?プロフでは確かに家事がお好きなのかなって思っていたんですけど、写真を見た感じ、色々なところに行かれている印象だったので意外です!」
梢さん「旅行は好きなんです!だけど近くにはあまり行かないので…。近畿の事はむしろしっかりと知らないのかもしれません。旅先も有名なところくらいしか行かないので、語れもしませんけど…(私)さんはどうですか?」
私「そうですね。家で映画を見たりしているんで…。旅行もそんなにいかないですしね、付き合いで兵庫で飲みに行くことはありますけどね。基本は神戸にご飯を食べに行くくらいですね!」
梢さん「確かに、出かけるとどうしてもお金を使っちゃいますもんね。神戸のご飯とかはお詳しいんですか?」
私「詳しくはないですけどね、おいしかったなってところは何となく覚えている感じですかね。」
梢さん「そうなんですね!」
そんなやりとりを続けていきました。メッセージの頻度は少しずつ早くなっていきました。そんな中で、梢さんからアプローチを受けました。
きっかけは彼女から

梢さん「私さん、お疲れ様です。来週の土日、予定が空いて久々に一日フリーなんです。もしよかったらご飯にでも連れて行ってください!」
以前やり取りした、神戸のお店のことを梢さんは覚えてくださっていました。
そのことをうれしく思いながらすぐに返事を送りました。
私「僕でよければ、こちらこそお願いしたいです!」
梢さん「私こそ、一度お会いしてみたいと思っていたので。よろしくお願いします。でもその前にお電話をしませんか?LINEかなにか交換して。会うまでに一度話しておくといいと友人から聞いて。」
私「いいですね!よろしくお願いします。それでは連絡先をお伝えしますね!」
価値観の話から、会話の流れでお会いすることになり、初めてお会いするまでに電話を介してやりとりをすることになりました。
梢さん「(私)さん、改めて初めまして梢です。なんだかめっちゃ緊張しますね!」
私「そうですね、緊張します。僕、緊張しやすくて口下手ですけど大丈夫ですか?」
梢さん「大丈夫ですよ。私めっちゃおしゃべりなんです。なんでちょっとうるさいかもですけど…それで、お会いする場所の話ですね!」
口下手な私とおしゃべり好きな梢さん。夜の一時間ほど話すつもりでしたが盛り上がり、二時間ほど話していました。相手の顔は見えない電話でしたが、とても楽しく素敵な時間でした。
そして初めてお会いする場所もその電話で決めました。
初デートは神戸でランチ

私が知っているお店をある程度伝えて、その中で梢さんに好きなものをチョイスしてもらいました。ランチ帯で混みそうだったので念のため予約もしておきました。
デート当日は、神戸駅で待ち合わせです。20分前に到着し待っていると時間ぴったしに梢さんがやってきました。イメージ通り、清楚な女性でした。
梢さん「(私)さん、お待たせしました!ちょっと電車遅れてて…ギリギリセーフですか?よかったー。今日はよろしくお願いしますね!」
私「今、ついたところですよ。よろしくお願いしますね!」
雑談をしながら、店へと向かいます。予想通りお店は混んでいましたが、早めに予約した甲斐もあり、窓際の景色の良い席でパスタランチを楽しむことが出来ました。
電話でやり取りするような、いつも通りの仕事話などをして過ごしました。その日の帰り際、梢さんから手紙をもらいました。
梢さん「これ、恥ずかしいんですけど…真剣な話をうまく言葉で伝えられる気がしなかったのでお手紙にしました。お返事はまたでいいんで。それじゃあ!」
家に帰って読んでみました。
手紙には「(私)さんとあって、私の世界は変わりました。正直恥ずかしい気持ちで手紙を書いています。年齢のわりには私は落ち着きもなく、幼いかもしれません。そんな私と楽しい時間を過ごしてくださる(私)さんと、真剣にお付き合いしたいと思っています。そして、私でよければ結婚を考えてもらえませんか?お返事はゆっくりで構いません。また、いい時にお待ちしていますね!」
私は、すぐに真剣にお付き合いしたいこと、そして再婚までこのまま考えたいという事を電話で伝えました。そうして、私の再婚と彼女の結婚への道のりは始まりました。
その後、出会って半年してから私たちは結婚することを決めました。あの時くれた彼女からの手紙は今も大切にしまっておいています。
マリッシュを使った感想

マリッシュを使い相手を見つける事が出来ましたが、上手くいった理由はミドルエイジの婚活が出来るという事です。やwithに比べて女性の利用者は確かに少ないかもしれません。
しかし、30代後半から40代の人が真剣に婚活するのであれば、その世代の人がたくさんいるマリッシュの方が上手くいきやすいとです。また、結婚歴の有無や結婚への思いを真剣に記載する事ができるから、相手がどのような方かもはっきりとわかるようになっています。
マリッシュは男性のみお金がかかります。しかし、それほど高額ではありません。婚活パーティーに一度行く分よりもさらに安い価格で一か月利用が可能です。
三か月プランなどを利用しても一度の婚活よりも安く利用できるのではないかなと思います。また、女性の利用は無料なので、男女ともにおすすめできます。